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井上実優、デビューに向けていよいよスタートです。
単独でコンベンションが開催できる新人アーティストは最近は殆どいないらしいです。
それだけレコード会社、事務所の期待値が高い証拠です。
2部制でこれから始まる後半戦も会場は業界の方々で満杯。
異様な熱気に包まれてます。
心臓が破裂しそうなくらいバクバクしてきました。
Calysta Bevier(カリスタ・ベウ゛ィエー)という現在16歳の女の子がアメリカン・ゴッド・タレントというオーディションSeason11に出場し(厳しい審査で有名な)あのサイモン氏からGOLDEN BUZZERSを押された!という動画をYouTubeで観た。
2015年にステージⅢの卵巣癌が見つかり辛い化学療法経験した事で歌へのモチベーションが更に高まったとの事。
彼女の選曲がこれまた声にドンピシャなRachel Plattenの「Fight Song」〓。
以前も紹介しましたがレット・イット・ビーコード進行で作られた名曲です。
やはり歌手の魅力とは「声」、「曲」、「歌い手の背景」はとても大事であると改めて思いました。
彼女の爽やかな笑顔の裏には人生を賭けた壮絶な闘いがあった。
リスナーはそこも含めて彼女の歌に深く感動したのだと思う。
技術も相当高い事は明らかだけどそれ以上に歌に対する真剣な思いが半端なく伝わる表情です。
歌い終わると笑顔ですがそれは決してニヤニヤ、ヘラヘラとは違い、どことなく切なくて爽やかな表情なのです。
たった数分の歌で何万もの人々を感動させる音楽の力。
素晴らしい。是非観て下さい。
あれは2012の春。
まだ肌寒さが残る東京郊外。
早朝から大勢のスタッフが準備に追われていた。
デビュー曲の「サブリナ」とは違うどちらかと言うと内より外に向いた方向性でいきたい」と監督さんが言っていた。
そんな想いで選ばれたロケ地は東京郊外のビルの屋上。
そこは360度の視界があり目の前には遮るモノが何もないという抜群のロケーション。
Stageに見立てた大きな台に乗りワンカットずつ丁寧に撮っていった。
昼過ぎにも関わらずかなり気温が下がっていて本人相当寒かっただろうにそれでも必死に取り組む姿勢が印象的だった。
しかし何よりも監督さんをはじめスタッフの情熱がすごかった。
当たり前かもしれないけど「絶対にいいモノを作るぞ!」みたいな気迫がすごく感じられた。
監督さんの的確な指示もあり家入はあの撮影で初めていろんな動きが自然に出来るようになったんじゃないかな。
まだ未完成の17歳。
でもあの時にしか出せない不思議な力がそこにはあったと思う。
「こいつ何かを掴んだな」とその時そう思った。
教えられた事しか出来なかった小僧から多くの人を魅了するアーティストに変わる瞬間を僕は見たような気がした。
その日、本当の意味で「アーティスト家入レオ」が誕生した瞬間だった。