「絢香・YUI・マリア」・・・続々輩出
音楽スクール全国の才能集う
「私の第二のふるさと、自分を成長させてくれ、人生を大きく変えてくれたこの福岡で初めてのライブです!!」9日の夜、福岡市内のライブハウスのステージでそう叫んでいたのは、シンガー・ソングライターのマリアだ。5月にメジャーデビュー。ギターをかきならしながら、元気いっぱいのポップロックを歌う。高音にもしっかり芯のある強い声が魅力だ。
絢香、YUIを世に出した福岡の音楽塾ヴォイスの出身。東京から通い、一昨年春から昨年末まで3力月ごとに2週間滞在して、集中レッスンを受けた。
「課題は多いし、スパルタでした」
指導したのは西尾芳彦プロデューサーだ。佐賀県唐津市出身。自身もかつてバンド「ヴォイス」でデビューしたが当たらず、会社員生活などを経て、音楽業界に戻った。97年に福岡市内のワンルームマンションでスタート。地元のビアンコネロをデビューさせ、大阪から通った絢香、YUIは大ブレーク。評判を呼び、遠くは北海道やってくる生徒も出てきたため、4月に東京校を設置した。「一人ひとり指導法も違う。厳しいけれど、プロになるだけでなく、その後も困らないようにしてあげたい。」その指導法や理念の一端を紹介した著書「ヴォイス理論30/301」(光文社)を7月に出版した。
九州への思いは強い。「僕自身、東京に負けるもんかとやってきましたから」。 マリアに次ぐ「金の卵」、という大分出身の高校2年生の女性も来年のデビューを目指す。ふるさと唐津市市のジュニア音楽祭にも自身の名を冠した賞を設けた。「いずれは、ここからスターを出したいんだよね」と話している。
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