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唐津西高300人CD「デビュー」プロデューサーがOB、縁で収録
読売新聞夕刊(2009年12月2日掲載)
091202読売新聞夕刊
 佐賀県立唐津西高校(唐津市、椿忠彦校長、669人)の生徒の声が同校OBの音楽プロデューサー西尾芳彦さん(48)(東京都)が手がける女性シンガー・ソングライター、マリアさん(22)のファーストアルバム用に収録された。「純粋で元気いっぱいの高校生にパワーをもらった」とマリアさん。CDは来年2月に発売予定で、学校名も記される。生徒たちは店頭に並ぶ日を心待ちにしている。(森洋二)

 西尾さんは唐津市出身。1997年から福岡中央区の音楽塾「ヴォイス」で作詞作曲や楽器演奏を指導。ここでYUI、絢香ら人気アーティストを育てたことで知られている。坂井俊之・唐津市長とは唐津西高の同級生で、市をPRする「唐津大使」や市民音楽祭の審査委員長を務めている。
 マリアさんは東京から福岡のヴォイスに通いながら実力を磨き、5月にデビュー。生徒たちの声を収めるのは10月にシングル発売された曲「D.I.T.」。アルバム用に再録する際、西尾さんが「中高生をテーマにした元気な曲。生徒の生の声を入れたい」と坂井市長を通じて学校側に打診。椿校長も快諾した。


”元気に「カモン!」”

 1日午後、生徒のうち希望した約300人が学校の体育館に集合。マリアさんがリズムを取って合図を出すと、「ウーッ、ハァーッ」「カモン」「レッツ・ゴー」と元気に声を響かせた。息を合わせた手拍子や足踏みなども録音した。
 収録風景の映像は販売促進にも使われ、CD店などで流される予定だ。「レコーディングって、堅苦しい感じかな予想していたけれど、とても楽しかった」と3年中野亜紀さん(18)。CDは保存用と観賞用と2枚買うつもりだ。椿校長も「卒業生の仕事の一端に触れ、生徒が進路を考えるうえでいい機会になった」と話した。
 マリアさんは「難しいかけ声が多く、もっと時間がかかると思っていたけど、みんなリズム感が良くてスムーズに収録できた」と笑顔を見せた。

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